今まで印象に残っているお悩み相談は結構あるのですが、
サイトを立ち上げて、初期の頃に印象に残っているのは、
引きこもりの息子さんに対するご相談を母親の方から受けたことがありました。

その母親の方は60代以上の方で、息子さんは私と同世代の方。
最初は、母親の方のお話をしばらく聞いていました。
母親曰く、「色々気にかけて、話かけても、息子は大声を上げたり、暴力をしてきたり、
全く聞く耳を持たない」という感じでした。
若い頃から、仕事に就いてもすぐに辞めてしまうことが多く、
ここ数年は、仕事を探して色々と面接は受けてても、落とされることが
続き、最近は仕事を探すのも辞めてしまい、家に引きこもりになってしまったとのこと。

母親はもうどうすれば良いのかわからないとのことで、
途中で「息子と変わって話をして欲しい」と言われました。

最初はとまどいましたが、「わかりました。息子さんと変わってください」と言い、
母親は息子さんを呼び電話を変わったのですが・・・

変わった直後の息子さんの第一声は今でもハッキリ覚えています。
息子さん「はぁ? アンタ誰? 何の用?(怒り口調)」
私「メンタルケア.netの田村と申します。先ほどお母様から息子さんのことでご相談を頂きまして・・・」
息子さん「何にも話すことなんて無いよ!(怒り口調)」

この時点で、私は「うー。。。これは厳しいなぁ・・」と内心思いながら、何とか食い下がって
おりました。その後しばらくのやりとりはハッキリと覚えていないんですが、くだらない話を
しつつ何とかやりとりを続けました。

話始めてから5分ぐらい経った頃でしょうか、気がつくと急に息子さんの口調が変わって、
色々と思いの丈を物凄い勢いで話始めてきたのです。。。

ここからようやくカウンセリングがスタートした感じです。気がつくと息子さんと
30分以上話をしたのでしょうか。息子さんにも息子さんなりの言い分が相当あり、
母親への不満が相当あったようです。

息子さんとの話が終わり、また母親と話を再開したのですが、息子さんとの話の中で出てきた
お互いの問題についてお話すると、母親は「まさか、そのように思われているとは想像もしなかった・・・」
とおっしゃっていました。

そして、母親の方に今後の息子さんとの接し方について助言させて頂き、相談が終わりました。

その後、何回かこの母親の方からご相談があり、同じように途中で息子さんと変わって話をする
パターンでカウンセリングを続けた結果、息子さんは、久々にアルバイトを始められたようです。

最後のほうは、息子さんもだいぶ気持ちが前向きになっていたかと思います。最初の第一声のとき
の印象とは全く変わっていました。

このことをきっかけに、私は自分のカウンセリングに少し自信が増した気がいたしました。

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