カウンセリングについて学んでいると、必ず出てくる療法に非指示的カウンセリングと
指示的カウンセリングがあるかと思います。

非指示的カウンセリングの代表的なものはロジャーズが提唱した「来談者中心療法」
だと思いますが、簡単に言うと来談者(クラアント)を無条件の肯定で受け入れ、
共感的理解を得るというものです。ひたすら話を聞きながら、クラアントが自発的に
問題の本質に気づくこと、解決への糸口を導き出すことを狙いとしているやり方かと
思います。

それに対し、ウィリアムソンが提唱したのが指示的カウンセリングなのですが、
こちらはクラアントから提供された様々な情報や資料のほか、心理検査等の
分析結果から、クライアントに対し適切な指導・助言等をするやり方です。

現在の主流は恐らく、来談者中心療法(非指示的)なのだと思いますが、
私が感じるのは、クラアントの方のニーズは指示的なカウンセリングの
ほうが高いと感じることが多いです。

但し、最初から指示的カウンセリングを施すのはリスクがありますので、
慎重に対処しなければならないと思います。

基本的には初期の段階では非指示的、段階的に指示的にシフトしていく
感じがベターかと思いますが、この辺もクライアントの方の状況次第なので、
カウンセラーとしての現場対応力が重要になってきますね。

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